SONY PSP PSP-3000(中期型)
PSP-3000は現時点で2度マイナーチェンジされており、便宜上初期型・中期型・後期型と呼び分けています。
ここでは中期型を扱っています。見分け方は本文1,2工程をご確認下さい。
中期型以降はトルクスネジも使われておらず分解がし易くなっています。
1.フロントカバーを外す(1)
電源を落とし、メモリスティックとバッテリーを予め抜いておきます。
バッテリー部分下(写真2枚目箇所)の封印シールを剥がします。このシールを剥がした場合SONYの保証対象外となりますのでご注意下さい。
尚、が写真同様に基板が見えていればPSP-3000の初期型または中期型、見えていなければ後期型となります。
※下部の小さい写真が有る場合、カーソルを合わせる(またはクリックする)と左側に大きい写真が表示されます。
2.フロントカバーを外す(2)
外装で目視できるネジを外します。
使われているネジの種類と長さ
(+0/長さ5.5mm)
(+0/長さ4.2mm)
箇所が+ドライバー用のネジであれば中期型または後期型、トルクスネジ(T2)であれば前期型です。工程1の無線基板と合わせると封印シールを剥がさずに型の確認が可能です。
3.フロントカバーを外す(3)
本体をフロント(液晶画面)側にひっくり返し、フロント全体を覆うカバーを垂直に持ち上げて外します。
箇所にツメがありますので少しだけ左右に動かしつつ取り外すとスムーズに取れるでしょう。
なお、フロントカバー取り付け時には写真3枚目のように操作ボタン部にスピーカー用カバーが貼り付いており、そのまま閉めると液晶の上にカバーが挟まれる場合があります。予め剥がして写真4枚目の位置に配置して下さい。
4.液晶パネルを外す(1)
液晶パネル下、コントロールボタン基板を載せている部品(以下コントロール部品)を外します。
左側のネジ(+0/長さ5.5mm)を外し、
右側の部品固定用のツメを細いヘラや精密マイナスドライバなどで外側に軽く押し出して取り外します。
左側ネジ下の部分で部品が引っ掛かるようになっており、この段階では部品は外れませんのである程度動く様になれば大丈夫です。
5.液晶パネルを外す(2)
コントロール部品を少し緩めつつ、液晶パネルの両脇を持って本体から方向に引き出します。
部分に引っ掛かりがあるので少し斜め上にします。
また、液晶部品はフラットケーブルでマザーボードと接続されているので、無理に引っ張ると破損します。少し引っ張って浮かし、液晶パネルがコントロール部品側にひっくり返せる様になる箇所まで引っ張り出しておきます。(写真4枚目のような状態)
この記事に関係がある工具と部品のリストです。リンクをクリックするとAmazonでお買い物が可能です。
SONY PSP-3000対応 修理 交換パーツ アナログスティック ブラック
PSP-3000用アナログスティックの交換用部品です。色とか評価とか色々ありますのでリンク先から探してみても良いかもしれません。
東レインターナショナル TVトレシー クリーニングクロス Mサイズ ZK2540-TVTI
作業時に液晶パネルが露出するので、汚れたときの清掃用に定番のトレシーです。指紋が付いても液体クリーナー無しでかなり拭き取れます。ちょっと便利な大きめサイズ。小さいやつもあります。
Appleのサービスマニュアルでは「Blackstick」という名前にて使用されている工具。静電気を帯電しにくいナイロン製で適度な硬さ、更に両端の片方はヘラ状、もう片方は尖っていてノートや携帯の分解にとにかく便利。こちらはmade in USAのものです。類似品があまりにも多くどれを選んだら良いかわからない、という声にお答えして分解工房公式店でも取扱を始めました。下の緑色のボタンからどうぞ。もちろん記事などで使われている本物です。
「静電気の帯電にデリケートな電子部品、プラスチックの取り扱いに最適。」との事でiPhoneの作業で大活躍。但し、力を入れすぎるとポキッと折れますのでご注意を。先端のスペアも売ってます。
静電気防止用の手袋。基板を直接触る時や乾燥した時期の作業に一つあると安心ですね。Mサイズもあります。
こんな記事も読まれています