Apple iPhone 6
こちらは4.7インチの液晶を採用したiPhone6です。
分解の難易度は5sよりも下がっています。5同様か少し易しいくらいの印象です。
1.Lightningコネクタ両側のネジを外す
本体右上部のスリープボタンを長押して電源オフボタンを呼び出し、電源をオフにします。
本体下部Lightningコネクタの両側に付いているネジを外します。ペンタローブ(星形)という特殊形状のネジのため専用のドライバが必要です。
※下部の小さい写真が有る場合、カーソルを合わせる(またはクリックする)と左側に大きい写真が表示されます。
2.フロントパネルを開く(1)
吸盤をフロントパネルのホームボタン側につけてゆっくりと引っ張りフロントパネルを開きます。イヤースピーカー側から引っ張ると内部の液晶画面などの接続ケーブルを切断する恐れがありますので注意しましょう。
フロントパネルはかなりしっかり填っている場合があるので慎重に何度も引っ張ります。
ガラスが割れている場合にはガラス割れスマートフォン分解補助シートやパネル全体を覆うテープ等を貼ってから引っ張ると外れやすいです。
パネルが固く填まっている場合には、写真3,4枚目のようにパネルとケースに少し隙間が出来た段階で、プラスチック製のヘラなどを差し込んでおくと楽に開けます。
2.フロントパネルを開く(iSclack使用)
iPhoneオープニングツールのiSclackを使った場合の説明です。弊社amazon店にて取扱中です。普通の吸盤の場合は上項目です。
iSclackをホームボタン上部に取り付け(方向間違いに注意)、レバーに力を入れて握ります。
フロントパネルが外れたら吸盤部分を外します。
フロントパネルのガラスが割れている場合はiSclackに付属している画面用シートやガラス割れスマートフォン分解補助シートを貼って外します。
3.フロントパネルを開く(2)
写真1,2枚目の様にフロントパネルが少し持ち上がったらフロントパネル上部を少し手前(ホームボタン側)に引き、ケース上部と噛んでいるツメを外します。
するとフロントパネルが完全に開くようになります。ただしケーブルの長さの都合で完全に並行には開きません。
写真4枚目の様に固定ツール(iHoldEVO)などを使って開いた状態で固定すると作業がし易いでしょう。
4.バッテリーコネクタを外す(1)
ロジックボードとバッテリーを接続しているコネクタ固定板のネジ
長さ3.3mm/頭の径2.2mm
長さ2.2mm/頭の径2.2mm
を外して板を取り外します。
※特に表記の無い場合は+00番(または+0番)のドライバを使っています。
5.バッテリーコネクタを外す(2)
バッテリーケーブルのコネクタをヘラなどで起こして取り外します。
コネクタが外れた後に絶縁テープなどをロジックボードまたはバッテリーのどちらかに貼っておくと誤接続による事故防止になりますので貼っておきましょう。
この記事に関係がある工具と部品のリストです。リンクをクリックするとAmazonでお買い物が可能です。
iphone6バッテリーグルー接着テープステッカー(3ピース)
iPhone6~7のバッテリー固定用シール。バッテリーの再固定や予備にどうぞ。6用と記載されていますが6sでも7でも普通に使えます。
【iScrews】【分解ネジマップ/ネジ保管プレート】for iPhone (iPhone 6)
iPhone6のネジが保管出来るネジマップです。iPhone本体のどの部分のネジかが図示されており、また収納用の穴はテープ状になっておりくっついて無くさない設計。ネジ外しが多めの分解にお薦め。手前味噌ですが弊社デジタルショップボーラでも出品中です。
iSclack【iPhone5~X対応オープニングツール】分解工房オリジナルロゴ版
吸盤とてこの原理を利用してiPhoneやiPadなどのフロントパネルを簡単&安全に開ける工具です。イタリアのメーカーに依頼した当サイト特注のロゴ入りモデルです。割れたiPhoneなどを外しやすくするシール付属。値段は高いですが楽々作業をしたい、またiPadなど外しにくい機種で作業する方に。ケーブルを切りやすいiPhone5sや全周シール仕様のiPhone6s以降の機種に特にお薦めです。ガラス割れ時は付属のシート、若しくは別売りの分解補助シートをお使い下さい。
iHold EVO【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版
Lightning端子を搭載したiPhone(5以降)を自由な角度で支えることが出来る専用ツールです。横開きのままFPCを外さなければならない7以降の固定、5sやSEのホームボタンの付け外し、他にもL字型での固定など想像以上に作業の自由度が上がります。言葉で説明するよりも写真を見て頂くのが早いと思いますので商品説明ページの写真を見て、使えそうでしたらどうぞ。数をこなす修理屋さんなどにお薦めします。
ガラス割れを起こしたiPhoneはiSclackや吸盤を付けても空気が抜けてしまい引っ張れない事が良く有ります。そこでガラス割れを起こしたiPhoneに貼り付けて開封を補助するシートを作りました。ガラスが割れていて交換時に心配、実際に吸盤などが付かなかった時に。ハサミで切って使えるユニバーサルサイズで5系~6/7/8Plusサイズまで対応。日栄化工さんの高品質シートを採用しています。貼ってある保護フィルムなどは剥がしてからお使い下さい。iSclackの付属シート代わりにも使えます。
iSesamo【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版
最薄部0.3mmのステンレス製作業用ヘラです。分解工房ロゴ入りのオリジナルモデルです。隙間にねじ込んだり起こしたりケーブルを剥がしたり地味に便利な逸品。定番のヘラセット(約0.5mm)よりも薄いです。
iFlex【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版
0.3mmの薄さと硬さを両立し、分解工房版も好評なiSesamoの進化版として登場したiFlexです。薄さなんと0.15mmのステンレス製で、iSesamoでも入らなかった隙間にするする入ります。iSesamoより軟らかく、部品への攻撃性が少ないのが特徴。iSesamo程の硬さは無いので役割に応じて使い分けて下さい。全周シールでヘラを入れにくい6s以降のiPhone、ネジではなくツメなどできっちりと固定されているノートPCの開封時などにかなり便利です。
iPhone4~8/Xまで利用出来るペンタローブドライバです。当サイト別注品。もちろん信頼の日本製です。他に市場に出回っている中国製のヤツとは品質が断然違います。これが無いと開きません。
iPhoneの主にロジックボードに使われているアレこと真ん中にネジ穴が開いた平面十字ネジ専用のドライバーを当サイト特注で製作しました。専用ですからズレも無く簡単に廻せてきっちり綺麗に締められます。着磁して使うと組立時の効率がぐんと上がります。修理屋さん、数をこなす方、専用工具の方が安心の方、珍しい工具好きの方などに。日本製です。
Appleのサービスマニュアルでは「Blackstick」という名前にて使用されている工具。静電気を帯電しにくいナイロン製で適度な硬さ、更に両端の片方はヘラ状、もう片方は尖っていてノートや携帯の分解にとにかく便利。こちらはmade in USAのものです。類似品があまりにも多くどれを選んだら良いかわからない、という声にお答えして分解工房公式店でも取扱を始めました。下の緑色のボタンからどうぞ。もちろん記事などで使われている本物です。
スリーアキシス(three axis) バキュームリフターミニ2個組 最大耐荷重2kg 15901
iSclackの登場で出番が減りましたが健在の超強力吸盤です。iSclackじゃ高いなあって時に。強すぎてケーブルごと切る可能性すらあるので取扱注意。
「静電気の帯電にデリケートな電子部品、プラスチックの取り扱いに最適。」との事でiPhoneの作業で大活躍。但し、力を入れすぎるとポキッと折れますのでご注意を。先端のスペアも売ってます。
各種ドライバーに着磁(磁力を着けてネジをくっつける)、脱磁(磁力を外す)が出来る便利アイテム。細かいネジの取付に重宝します。
静電気防止用の手袋。基板を直接触る時や乾燥した時期の作業に一つあると安心ですね。Mサイズもあります。
こんな記事も読まれています