Apple iPad Air(初代) Wi-Fi版
iPadシリーズの分解は、前面のタッチパネルをいかに外すかが難関となっていますがAirもやはりタッチパネル外しが最大の難関となっております。
手順を見た限りでは短く感じますが、撮影時に実際にタッチパネルを開くまでかなりの時間が掛かっていますので、充分に時間が取れる時に挑戦して下さい。
このページの写真・解説はWi-Fi版です。Wi-Fi+cellular版と異なる箇所があります。
1.タッチパネルを分離する(1)
タッチパネルと本体部を分離します。工程6までで右写真のに従ってタッチパネルと本体ケースを分離します。
※矢印の開始場所は真ん中になっていますが、本体左(写真下)側の作業しやすい場所や、緩くなっていそうな場所で大丈夫です。
箇所(本体右)に本体とパネルの接続用ケーブルがあるので本体右は最後まで分離せず残します。
作業前に本体上部のスリープボタンを長押し、タッチパネルを操作し電源をオフにしておきましょう。
2.タッチパネルを分離する(2)
ドライヤーやヒートガンなどを使って本体とパネルの間の接着テープの固着力を弱めます。
暫く暖めた後、吸盤をパネルにくっつけます。
※手で本体を押さえたり持ったりする場合は高温に注意しましょう。また、ヒートガンの場合は温度を上げすぎると壊れる可能性があります。
※下部の小さい写真にカーソルを合わせる(またはクリックする)と左側に大きい写真が表示されます。
3.タッチパネルを分離する(3)
吸盤を引っ張りヘラなどを差し込める隙間を作ります。
※撮影したものではかなり強く引っ張っています。なかなか固いので写真2枚目のように両方から引っ張ったりもしました。
※パネルが割れている場合は、テープなどで養生をして剥がします。吸盤が効きにくい場合は金属製のヘラで破片を取り除きつつ剥がします。
4.タッチパネルを分離する(4)
隙間が出来たらヘラやギターピックなどを差し込みます。差し込めたら吸盤の位置を少しずらしてまた引っ張り、隙間を広げて行きます。また、ヘラでスライドするように動かしても隙間を広げられます。
※可能であれば吸盤で引っ張って剥がした方が仕上がりは綺麗になる事が多いです。ただし、垂直以外の方向に力を入れすぎてパネルを割らないように気をつけましょう。慎重に焦らず剥がして下さい。
※ヘラを深く入れすぎると写真4枚目の様に飛び出します。飛び出ても問題はありませんが液晶パネルに傷を付ける可能性がありますので気をつけましょう。金属製ヘラの場合は特に注意しましょう。
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Molingo iPad 修理交換用パネル ホームボタン+ホームボタン+フレックスケーブル+カメラブラケット+ 接着剤 黒 (iPad 5/iPad Air)
修理用のタッチパネルセット。記事作っておいて何ですが、ホームボタンとカメラ部分フレーム付きセットです。その分楽々です。注意書きに独特の味がありますね…。
Molingo iPad 修理交換用パネル ホームボタン+ホームボタン+フレックスケーブル+カメラブラケット+ 接着剤 白 (iPad 5/iPad air)
修理用のタッチパネルセット。白です。独特の説明文はそのまんまです。
スリーアキシス(three axis) バキュームリフターミニ2個組 最大耐荷重2kg 15901
今回大活躍の超強力吸盤です。強すぎるので取扱い注意です。
Fender ピック×10枚 ティアドロップ MEDIUM-WHT
ごく普通のギターピックですが、薄い、それなりの固さ、値段の安さで便利。タッチパネル分離のお供に。使い終わった後は普通にピックとして使えます。お好きな色のピックを探してあげて下さい。
iSclack【iPhone5~X対応オープニングツール】分解工房オリジナルロゴ版
吸盤とてこの原理を利用してiPhoneやiPadなどのフロントパネルを簡単&安全に開ける工具です。イタリアのメーカーに依頼した当サイト特注のロゴ入りモデルです。割れたiPhoneなどを外しやすくするシール付属。値段は高いですが楽々作業をしたい、またiPadなど外しにくい機種で作業する方に。ケーブルを切りやすいiPhone5sや全周シール仕様のiPhone6s以降の機種に特にお薦めです。ガラス割れ時は付属のシート、若しくは別売りの分解補助シートをお使い下さい。
iSesamo【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版
最薄部0.3mmのステンレス製作業用ヘラです。分解工房ロゴ入りのオリジナルモデルです。隙間にねじ込んだり起こしたりケーブルを剥がしたり地味に便利な逸品。定番のヘラセット(約0.5mm)よりも薄いです。
iFlex【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版
0.3mmの薄さと硬さを両立し、分解工房版も好評なiSesamoの進化版として登場したiFlexです。薄さなんと0.15mmのステンレス製で、iSesamoでも入らなかった隙間にするする入ります。iSesamoより軟らかく、部品への攻撃性が少ないのが特徴。iSesamo程の硬さは無いので役割に応じて使い分けて下さい。全周シールでヘラを入れにくい6s以降のiPhone、ネジではなくツメなどできっちりと固定されているノートPCの開封時などにかなり便利です。
Appleのサービスマニュアルでは「Blackstick」という名前にて使用されている工具。静電気を帯電しにくいナイロン製で適度な硬さ、更に両端の片方はヘラ状、もう片方は尖っていてノートや携帯の分解にとにかく便利。こちらはmade in USAのものです。類似品とは硬さが違うのがポイント。
東レインターナショナル TVトレシー クリーニングクロス Mサイズ ZK2540-TVTI
液晶パネルを置いたり拭いたりに定番のトレシーです。指紋が付いても液体クリーナー無しでかなり拭き取れます。ちょっと便利な大きめサイズ。小さいやつもあります。
ところどころで登場する金属製ヘラセット。便利です。
普段、筆者が使用しているヒートガンです。iPadの場合は[I]弱風側のスイッチで温度メーターは半分くらいで使用しています。ドライヤーより気持ち強めくらいの設定ですね。
静電気防止用の手袋。基板を直接触る時や乾燥した時期の作業に一つあると安心ですね。Mサイズもあります。
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