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Apple iPad 3rd gen 第3世代 Wi-Fi版
ハードウェアの分解時にはiPad2と同様に強力なテープで固着されているタッチパネルを剥がして内部にアクセスする方式を採っており、タッチパネルの分離時には極めて慎重な作業が求められます。
このページの写真・解説はWi-Fi版です。Wi-Fi+cellular(3G)版と異なる箇所があります。
1.タッチパネルを分離する(1)
本体上部のスリープボタンを長押しすると電源オフボタンが画面に出ますので、タッチパネルを操作し電源をオフにします。Wi-Fi+cellular版の場合はSIMを抜いておきましょう。
ドライヤーやヒートガンなどを使って接着テープの固着力を弱めつつ、固い素材のヘラや金属定規など、固くて薄い素材のものを本体に差し込み分離します。
まず(1)の部分を暫く暖めますと、パネルと本体の間に僅かに隙間が出来ますので、そこにヘラなどを差し込みます。
※ヘラの先が液晶パネルに達さないよう気を付けて下さい。10mm以下くらいを意識すると良いでしょう。
※手で本体を押さえたり持ったりする場合は高温に注意しましょう。また、ヒートガンの場合は温度を上げすぎると壊れる可能性があります。
2.タッチパネルを分離する(2)
写真1枚目の様に差し込んだヘラの周りを温風で暖め、前工程写真の数字順にヘラを少しずつ動かしてテープを剥がします。ヘラが進まない時には無理に力を入れず再度周囲を暖めて再度ヘラを動かします。
前工程(3)また写真2枚目箇所にはBTのアンテナがあり、無理にヘラを入れると切断する場合があります。ボタン付近を少し浮かして様子を見ながら剥がします。2枚目はパネル下の写真です。
ヘラがある程度移動したら、既に剥がした箇所が元に戻らないよう、何か薄いものを差し込んでおきます。ここではピックを使っています。
※下部の小さい写真にカーソルを合わせる(またはクリックする)と左側に大きい写真が表示されます。
3.タッチパネルを分離する(3)
前工程に引き続き、工程1の順番にテープを剥がします。
工程1写真箇所はパネルと本体を接続するケーブルが出ており、この周囲は暖めるだけでヘラは入れないようにします。
※cellular版の場合、工程1写真(5)・(6)箇所に3G通信用アンテナが配置されています。
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記事で使用しているヘラセットです。タッチパネル分離時や細かい所で役立ちます。
iSesamo【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版
最薄部0.3mmのステンレス製作業用ヘラです。こちらも分解工房ロゴ入りのオリジナルモデルです。隙間にねじ込んだり起こしたりケーブルを剥がしたり地味に便利な逸品。定番のヘラセット(約0.5mm)よりも薄いです。
Fender ピック×10枚 ティアドロップ MEDIUM-WHT
ごく普通のギターピックですが、薄い、それなりの固さ、値段の安さで便利。タッチパネル分離のお供に。使い終わった後は普通にピックとして使えます。お好きな色のピックを探してあげて下さい。
Appleのサービスマニュアルでは「Blackstick」という名前にて使用されている工具。静電気を帯電しにくいナイロン製で適度な硬さ、更に両端の片方はヘラ状、もう片方は尖っていてノートや携帯の分解にとにかく便利。こちらはmade in USAのものです。類似品とは硬さが違うのがポイント。
普段、筆者が使用しているヒートガンです。iPadの場合は[I]弱風側のスイッチで温度メーターは半分くらいで使用しています。ドライヤーより気持ち強めくらいの設定ですね。
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