DELL Inspiron 15 3000(3502)HDDモデル
セカンドマシンなど向けのコストパフォーマンス重視のノートパソコンです。スペックは控えめですがSSDへ交換すると簡単な作業であればストレス無く使える様になるでしょう。
M.2型SSD、SATAポート用HDDからSSDへの交換の両方について解説します。
Youtubeで動画版も配信中。取付についてもご覧頂けます。
1.ベースカバーのネジを外す(1)
予め電源を落として、本体を裏側(底面側)が見える様に置きます。SHIFTキーを押しながらシャットダウンを選ぶと完全に電源が切れるのでお勧めです。
ベースカバーを固定しているネジ(種類+1/長さ6.6mm)を外します。
※下部の小さい写真にカーソルを合わせる(またはクリックする)と左側に大きい写真が表示されます。
2.ベースカバーのネジを外す(2)
液晶ヒンジ付近のネジ(種類+1)を緩めます。このネジは外れませんのでドライバーを廻しても力が入らず空転する状態になればそこまででOKです。
3.ベースカバーを外す(1)
キーボード側からベースカバーを分離します。薄いヘラなどを2つのケース(カバー)の間に差し込んでカバーを固定しているツメを外します。
ツメは右側手前左側の時計廻りの順番で外して行くと良いでしょう。
また、ツメは外側に向かって咬んでいるのでヘラでベースカバーを押すようにしながら、空いている手で上に持ち上げる様にして外しすイメージで作業しましょう。
5.バッテリーを分離する
マザーボードとバッテリーを接続しているコネクタからバッテリーケーブルを外して分離します。黒い保護テープをコネクタ部分が外れるところまで剥がし、ケーブル側の白いコネクタ両端付近に絶縁性のヘラなど当てて少しずつマザーボードから矢印の向きに引き抜いて外します。一気に抜こうとせず、無理せず丁寧に根気よく抜いて下さい。
6.M.2型SSDの取り外しと取り付け
NVMeタイプのSSDモデルの場合、こちらの[SSD]プリントの箇所(プリントの上にM.2ソケットがあります)にM.2型SSDがセットされています。写真の機体はHDDモデルのためセットされていませんが、M.2型SSD固定の為のネジ(種類+1/長さ3.6mm)が用意されています。SSDモデルの場合はこのネジを外してSSDを取り外します。
SSDモデル・HDDモデル共にM.2型SSDを交換・増設する場合にはNVMe/M.2-2280型のSSDを用意してネジで固定します。スペースがありませんのでヒートシンク無しのSSDを用意しましょう。
※M.2型SSD交換のみの場合はこの後の工程を行う必要はありません。
この記事に関係がある工具と部品のリストです。リンクをクリックするとAmazonでお買い物が可能です。
Western Digital ウエスタンデジタル 内蔵SSD 1TB WD Blue SN570 M.2-2280 NVMe
おおよその作業で必要充分なスペックを備えたWDのNVMe用M.2-2280型SSDです。容量も500GB~2TBまで用途に合わせて選択可能。安定です。
Crucial SSD 1000GB MX500 内蔵2.5インチ 7mm MX500 (9.5mmスペーサー付属) 5年保証
2.5インチ/SATA用として性能・価格バランスが良いクルーシャル製のSSDです。HDDのリプレイスであればこちら。4TBの大容量も選べるのでデータ置き場としても使えます。
iFlex【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版
0.3mmの薄さと硬さを両立し、分解工房版も好評なiSesamoの進化版として登場したiFlexです。薄さなんと0.15mmのステンレス製で、iSesamoでも入らなかった隙間にするする入ります。iSesamoより軟らかく、部品への攻撃性が少ないのが特徴。iSesamo程の硬さは無いので役割に応じて使い分けて下さい。全周シールでヘラを入れにくい6s以降のiPhone、ネジではなくツメなどできっちりと固定されているノートPCの開封時などにかなり便利です。
アネックス(ANEX) スーパーフィット 精密ドライバー +1×100 No.3514
標準的な+1サイズのドライバ。日本製です。ドライバーの質でこんなにも作業効率や安心感が変わるのかと驚きます。筆者愛用品です。
Appleのサービスマニュアルでは「Blackstick」という名前にて使用されている工具。静電気を帯電しにくいナイロン製で適度な硬さ、更に両端の片方はヘラ状、もう片方は尖っていてノートや携帯の分解にとにかく便利。こちらはmade in USAのものです。類似品があまりにも多くどれを選んだら良いかわからない、という声にお答えして分解工房公式店でも取扱を始めました。下の緑色のボタンからどうぞ。もちろん記事などで使われている本物です。
静電気防止用の手袋。基板を直接触る時や乾燥した時期の作業に一つあると安心ですね。Mサイズもあります。
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