Apple iPhone 6s Plus
分解に使用している機種は[iPhone6s Plus 128GB/ゴールド/au版]です。
1.Lightningコネクタ両側のネジを外す
本体右上部のスリープボタンを長押して電源オフボタンを呼び出し、電源をオフにします。
本体下部Lightningコネクタの両側に付いているネジを外します。ペンタローブ(星形)という特殊形状のネジのため専用のドライバが必要です。
※下部の小さい写真が有る場合、カーソルを合わせる(またはクリックする)と左側に大きい写真が表示されます。
2.フロントパネルを開く(1)
iPhone開封専用ツールのiSclackか吸盤を使用してフロントパネルの下に隙間を作ります。
iSclackの場合は写真の様にホームボタン付近にセットしてレバーを握って開きます。
吸盤の場合はフロントパネルのホームボタン側につけ、片手でケースを押さえながら引っ張り、パネルと本体ケースに隙間を作ります。
iSclack,吸盤のどちらの場合でもパネルが割れているとパネルに吸盤が付かないので、iSclackの付属シートやガラス割れ分解補助シートなどを貼って吸着し易い状態にして作業をします。
隙間が出来たら写真4枚目箇所に薄いヘラなどを差し込みます。
6s Plusのフロントパネルは埃などの侵入防止用に周囲が全てシールされているので極めて開きにくいです。隙間が出来たらヘラなどで開いた状態を維持する事が大切です。
3.フロントパネルを開く(2)
ヘラなどを使ってフロントパネルの横側を少しずつ開いて行きます。フロントパネル上部付近にはケーブルがあり今の段階では外れませんので横側だけ開けばOKです。写真3枚目程度までフロントパネルが開いたら、貼られているシールを取りつつフロントパネル上部を方向に引き、ケース上部と噛んでいるツメを外します。
するとフロントパネルが上側を軸に完全に開くようになります。ただしケーブルの長さの都合で完全に並行には開きません。
作業がし易いようにフロントパネルの裏側に、フロントパネルを立て掛けるものを用意すると便利です。
4.ケーブル固定板を外す
液晶画面やデジタイザとロジックボードを接続しているケーブルの固定板を外します。
固定板を押さえているネジ
(長さ1.6mm/頭の径2.3mm)
(長さ2.9mm/頭の径1.9mm)
(長さ1.3mm/頭の径2.0mm)
(長さ1.3mm/頭の径1.9mm)
を外します。特に表記の無い場合は+00番(または+0番)のドライバを使っています。
ネジが外れたら固定板を取り除きます。
5.各種接続ケーブルを外す
液晶画面やデジタイザ、フロントカメラなどとロジックボードを接続しているケーブルを写真の数字の順番に外します。
プラスチックのヘラなどでコネクタ部分を起こす様にして取り外します。
ケーブルが外れるとフロントパネルとボトムケース側が完全に分離します。
この記事に関係がある工具と部品のリストです。リンクをクリックするとAmazonでお買い物が可能です。
iPhone 6s plus(白い) 5.5インチ3Dタッチスクリーン修理交換用フロントパネルセット 修理交換用高品質LCD
iPhone6s Plus対応の交換用デジタイザ。こちらは白。名前が長すぎるので割愛。白いです。修理用にどうぞ。
iPhone 6s plus(黒い) 5.5インチ3Dタッチスクリーン修理交換用フロントパネルセット 修理交換用高品質LCD
iPhone6s Plus対応の交換用デジタイザ。こちらは黒。これも名前省略。黒いです。修理用にどうぞ。
最近定番になった強化ガラスタイプの液晶保護フィルムです。タイトルで特徴を全部言い切っています。タイトル長すぎでしょ…種類が沢山あるのでお好きなのをどうぞ。
iPhone4~8/Xまで利用出来るペンタローブドライバです。当サイト別注品。もちろん信頼の日本製です。他に市場に出回っている中国製のヤツとは品質が断然違います。これが無いと開きません。
iSesamo【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版
最薄部0.3mmのステンレス製作業用ヘラです。分解工房ロゴ入りのオリジナルモデルです。隙間にねじ込んだり起こしたりケーブルを剥がしたり地味に便利な逸品。定番のヘラセット(約0.5mm)よりも薄いです。
iFlex【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版
0.3mmの薄さと硬さを両立し、分解工房版も好評なiSesamoの進化版として登場したiFlexです。薄さなんと0.15mmのステンレス製で、iSesamoでも入らなかった隙間にするする入ります。iSesamoより軟らかく、部品への攻撃性が少ないのが特徴。iSesamo程の硬さは無いので役割に応じて使い分けて下さい。全周シールでヘラを入れにくい6s以降のiPhone、ネジではなくツメなどできっちりと固定されているノートPCの開封時などにかなり便利です。
ガラス割れを起こしたiPhoneはiSclackや吸盤を付けても空気が抜けてしまい引っ張れない事が良く有ります。そこでガラス割れを起こしたiPhoneに貼り付けて開封を補助するシートを作りました。ガラスが割れていて交換時に心配、実際に吸盤などが付かなかった時に。ハサミで切って使えるユニバーサルサイズで5系~6/7/8Plusサイズまで対応。日栄化工さんの高品質シートを採用しています。貼ってある保護フィルムなどは剥がしてからお使い下さい。iSclackの付属シート代わりにも使えます。
iSclack【iPhone5~X対応オープニングツール】分解工房オリジナルロゴ版
吸盤とてこの原理を利用してiPhoneやiPadなどのフロントパネルを簡単&安全に開ける工具です。イタリアのメーカーに依頼した当サイト特注のロゴ入りモデルです。割れたiPhoneなどを外しやすくするシール付属。値段は高いですが楽々作業をしたい、またiPadなど外しにくい機種で作業する方に。ケーブルを切りやすいiPhone5sや全周シール仕様のiPhone6s以降の機種に特にお薦めです。ガラス割れ時は付属のシート、若しくは別売りの分解補助シートをお使い下さい。
iHold EVO【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版
Lightning端子を搭載したiPhone(5以降)を自由な角度で支えることが出来る専用ツールです。横開きのままFPCを外さなければならない7以降の固定、5sやSEのホームボタンの付け外し、他にもL字型での固定など想像以上に作業の自由度が上がります。言葉で説明するよりも写真を見て頂くのが早いと思いますので商品説明ページの写真を見て、使えそうでしたらどうぞ。数をこなす修理屋さんなどにお薦めします。
【iScrews】【分解ネジマップ/ネジ保管プレート】for iPhone (iPhone 6s Plus)
iPhone6s Plusのネジが保管出来るネジマップです。iPhone本体のどの部分のネジかが図示されており、また収納用の穴はテープ状になっておりくっついて無くさない設計。ネジ外しが多めの分解にお薦め。手前味噌ですが弊社デジタルショップボーラでも出品中です。
Appleのサービスマニュアルでは「Blackstick」という名前にて使用されている工具。静電気を帯電しにくいナイロン製で適度な硬さ、更に両端の片方はヘラ状、もう片方は尖っていてノートや携帯の分解にとにかく便利。こちらはmade in USAのものです。類似品があまりにも多くどれを選んだら良いかわからない、という声にお答えして分解工房公式店でも取扱を始めました。下の緑色のボタンからどうぞ。もちろん記事などで使われている本物です。
スリーアキシス(three axis) バキュームリフターミニ2個組 最大耐荷重2kg 15901
iPhoneのパネルが開かない時に私も使っている超強力吸盤です。普通の吸盤で開かないときにどうぞ。強すぎてケーブルごと切る可能性すらあるので取扱注意。
「静電気の帯電にデリケートな電子部品、プラスチックの取り扱いに最適。」との事でiPhoneの作業で大活躍。但し、力を入れすぎるとポキッと折れますのでご注意を。先端のスペアも売ってます。
各種ドライバーに着磁(磁力を着けてネジをくっつける)、脱磁(磁力を外す)が出来る便利アイテム。細かいネジの取付に重宝します。
静電気防止用の手袋。基板を直接触る時や乾燥した時期の作業に一つあると安心ですね。Mサイズもあります。
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