Apple iPod touch 4G(第4世代)
強力なテープを使って組み上げられており、分解は非常に神経を使います。工程数はそこそこですが、失敗が取り戻しの付かない破損につながることがあり、難易度はかなり高いと言えるでしょう。
1.フロントパネルを分離する(1)
本体上部のスリープボタンを長押しすると電源オフボタンが画面に出ますので、タッチパネルを操作し電源をオフにします。
ドライヤーやヒートガンなどを使い、画面周りの部分を暖め本体とパネルを接着しているテープが剥がれやすいようにします。
※持つときは高温に注意しましょう。また、特にヒートガンの場合は温度を上げすぎると壊れる可能性があります。
2.フロントパネルを分離する(2)
フロントパネルの真ん中あたりに吸盤を付け、慎重に引っ張ると箇所に僅かに隙間が出来ますのでそこにヘラや分解工具を1~2mm程度差し込みます。差し過ぎると液晶にあたります。
差し込んだヘラを方向に、少し上下に(パネルの糊を剥がすように)しながら移動させます。
次に方向からやはり液晶に触れないように糊を剥がし、その次に方向に進みます。
※下部の小さい写真にカーソルを合わせる(またはクリックする)と左側に大きい写真が表示されます。
3.フロントパネルを分離する(3)
iPod上部(カメラ側)の糊を剥がします。順番としてはまず(1)側をゆっくり起こし、糊が剥がれた事を確認したら(2)側を起こします。(2)側も外れたら、ホームボタン側から(3)を中心にひっくり返します。
・(2)は液晶のコネクタなので無理に取ろうとして破損しないようにします。ゆっくり起こして下さい。
・(3)は現段階では取れません。無理に引っ張って切断しないようにして下さい。
・パネルをひっくり返すときは必ず(3)のケーブルを中心にしてひっくり返します。置くときはある程度広い平らな場所を用意しましょう。
・組戻し時には(3)のケーブルが外に出ない様にします。パネルを交換した時は元のケーブルの「折れ」を参照に曲げて組みましょう。
4.プレートを外す(1)
液晶パネルとロジックボードに挟まれている金属プレートを外します。
まずネジを外します。ネジの種類は以下の通り。尚この分解で使われているネジは全て+ドライバ00番サイズです。
(長さ2.4mm/頭の径2.6mm)
(長さ2.5mm/頭の径2.6mm)
(長さ2.0mm/頭の径2.1mm)
(長さ3.5mm/頭の径2.4mm)
(長さ3.0mm/頭の径2.4mm)
この記事に関係がある工具と部品のリストです。リンクをクリックするとAmazonでお買い物が可能です。
Apple アップル 第四世代 iPod Touch 4 専用 ホームボタンケーブル リペアパーツ-622075
iPod touch 第4世代用のホームボタン部品です。ホームボタンの反応が悪くなった場合などの修理時にどうぞ。
iSesamo【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版
最薄部0.3mmのステンレス製作業用ヘラです。分解工房ロゴ入りのオリジナルモデルです。隙間にねじ込んだり起こしたりケーブルを剥がしたり地味に便利な逸品。定番のヘラセット(約0.5mm)よりも薄いです。
必須とまでは行きませんが、有ると無いでは全然違うヘラセットです。解説写真でも登場しまくりですね。
Appleのサービスマニュアルでは「Blackstick」という名前にて使用されている工具。静電気を帯電しにくいナイロン製で適度な硬さ、更に両端の片方はヘラ状、もう片方は尖っていてノートや携帯の分解にとにかく便利。こちらはmade in USAのものです。類似品があまりにも多くどれを選んだら良いかわからない、という声にお答えして分解工房公式店でも取扱を始めました。下の緑色のボタンからどうぞ。もちろん記事などで使われている本物です。
iPhone4対応 iPhone/iPad/iPod分解修理工具セット
iPhone用ですがtouch4Gでも使えるお手頃セット。プラスチックのヘラ代わりになる作業工具と吸盤が便利。精度は…ご期待なさらずに。これでダメなら強力吸盤をご検討下さい。解説ではΦ50の強力吸盤を使用しています。
静電気防止用の手袋。基板を直接触る時や乾燥した時期の作業に一つあると安心ですね。Mサイズもあります。
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