分解工房

Apple iPhone5s

ロジックボード交換修理/全3ページ18工程
難易度:ふつう
2013年版iPhoneとも呼べるiPhone5sです。指紋認証やコプロセッサの搭載などの新機能、また併せてリリースされたiOS7は見た目や機能が大幅に変わり話題を呼んでいます。

日本ではついにdocomoでも取扱いが始まり主要3キャリア揃い踏みとなりました。

 

1 page


iPhone5s分解1Lightningコネクタ両側のネジを外す

1.Lightningコネクタ両側のネジを外す

本体上部のスリープボタンを長押して電源オフボタンを呼び出し、電源をオフにします。
通電していない事を確認したら、標準付属のSIM抜き工具を使い右側面のSIMスロットからSIMを取り外します。

本体下部Lightningコネクタの両側に付いているネジを外します。ペンタローブ(星形)という特殊形状のネジのため専用のドライバが必要です。

※下部の小さい写真が有る場合、カーソルを合わせる(またはクリックする)と左側に大きい写真が表示されます。

iPhone5s分解2フロントパネルを開く(1)

2.フロントパネルを開く(1)

吸盤をフロントパネルのホームボタン側につけてゆっくりと引っ張りフロントパネルを開きます。イヤースピーカー側から引っ張ると内部の液晶画面などの接続ケーブルを切断する恐れがありますので注意しましょう。
フロントパネルはかなりしっかり填っている場合があるので慎重に何度も引っ張ります。

少し隙間が出来たら写真2枚目箇所にヘラなど薄くて固いものを差し込んで開きます。金属製ヘラなどはフレームに傷を付ける場合があるので慎重に使いましょう。
勢い良く開くと写真3枚目箇所、指紋センサーケーブルを切断する恐れがあるので注意!

iPhone5s分解2フロントパネルを開く(S)

2.フロントパネルを開く(iSclack使用)

iPhoneオープニングツールのiSclackを使った場合の説明です。弊社amazon店にて取扱中です。普通の吸盤の場合は上項目です。
iSclackをホームボタン上部に取り付け(方向間違いに注意)、レバーにゆっくりと力を入れて握ります。
フロントパネルが外れたら吸盤部分を外します。
箇所、指紋センサーケーブルは写真の位置に吸盤がある場合は切れない幅しか開きません。写真位置とあまりズレていると切断の危険性があります。

フロントパネルのガラスが割れている場合はiSclackに付属している画面用シートを貼って外します。

iPhone5s分解3フロントパネルを開く(2)

3.フロントパネルを開く(2)

指紋センサーケーブルを外します。

箇所にケーブルのコネクタがありますが、その上に保護金具がついてるので 方向からヘラなどを差し込み、金具を起こすようにして外します。

金具が外れたらコネクタも同様に起こすようにして外します。

iPhone5s分解4ケーブル固定板を外す

4.ケーブル固定板を外す

液晶画面やデジタイザとロジックボードを接続しているケーブルの固定板を外します。 固定板を押さえているネジ
(長さ1.2mm/頭の径1.9mm)
(長さ1.7mm/頭の径1.9mm)
を外します。特に表記の無い場合は+00番のドライバを使っています。
ネジが外れたら固定板を取り除きます。

※ネジの長さ表記に間違いがありました。ご指摘ありがとうございました。
1.2mmネジの箇所に1.7mmのものを使用した場合ロジックボードが破損する可能性がありますのでご注意下さい。

iPhone5s分解5各種接続ケーブルを外す

5.各種接続ケーブルを外す

液晶画面やデジタイザ、フロントカメラなどとロジックボードを接続しているケーブルを写真の数字の順番に外します。
写真2枚目のようにプラスチックのヘラなどでコネクタ部分を起こす様にして取り外します。

ケーブルが外れるとフロントパネルとボトムケース側が完全に分離します。


 

1 page

  工具&部品リスト 

この記事に関係がある工具と部品のリストです。リンクをクリックするとAmazonでお買い物が可能です。

分解工房 特殊精密ドライバー ペンタローブ0.9mm 5溝

iPhone4~8/Xまで利用出来るペンタローブドライバです。当サイト別注品。もちろん信頼の日本製です。他に市場に出回っている中国製のヤツとは品質が断然違います。これが無いと開きません。

分解工房 特殊精密ドライバー FLATPLUS

iPhoneの主にロジックボードに使われているアレこと真ん中にネジ穴が開いた平面十字ネジ専用のドライバーを当サイト特注で製作しました。専用ですからズレも無く簡単に廻せてきっちり綺麗に締められます。着磁して使うと組立時の効率がぐんと上がります。修理屋さん、数をこなす方、専用工具の方が安心の方、珍しい工具好きの方などに。日本製です。

アネックス(ANEX) スーパーフィット 精密ドライバー +00×75 No.3511

No.00のプラスドライバーです。軸径1.8mmと細めになっています。細かい作業に重宝します。

iSclack【iPhone5~X対応オープニングツール】分解工房オリジナルロゴ版

吸盤とてこの原理を利用してiPhoneやiPadなどのフロントパネルを簡単&安全に開ける工具です。イタリアのメーカーに依頼した当サイト特注のロゴ入りモデルです。割れたiPhoneなどを外しやすくするシール付属。値段は高いですが楽々作業をしたい、またiPadなど外しにくい機種で作業する方に。ケーブルを切りやすいiPhone5sや全周シール仕様のiPhone6s以降の機種に特にお薦めです。ガラス割れ時は付属のシート、若しくは別売りの分解補助シートをお使い下さい。

iHold EVO【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版

Lightning端子を搭載したiPhone(5以降)を自由な角度で支えることが出来る専用ツールです。横開きのままFPCを外さなければならない7以降の固定、5sやSEのホームボタンの付け外し、他にもL字型での固定など想像以上に作業の自由度が上がります。言葉で説明するよりも写真を見て頂くのが早いと思いますので商品説明ページの写真を見て、使えそうでしたらどうぞ。数をこなす修理屋さんなどにお薦めします。

iSesamo【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版

最薄部0.3mmのステンレス製作業用ヘラです。分解工房ロゴ入りのオリジナルモデルです。隙間にねじ込んだり起こしたりケーブルを剥がしたり地味に便利な逸品。定番のヘラセット(約0.5mm)よりも薄いです。

iFlex【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版

0.3mmの薄さと硬さを両立し、分解工房版も好評なiSesamoの進化版として登場したiFlexです。薄さなんと0.15mmのステンレス製で、iSesamoでも入らなかった隙間にするする入ります。iSesamoより軟らかく、部品への攻撃性が少ないのが特徴。iSesamo程の硬さは無いので役割に応じて使い分けて下さい。全周シールでヘラを入れにくい6s以降のiPhone、ネジではなくツメなどできっちりと固定されているノートPCの開封時などにかなり便利です。

PC/Mac/携帯等修理用ツール Spudger

Appleのサービスマニュアルでは「Blackstick」という名前にて使用されている工具。静電気を帯電しにくいナイロン製で適度な硬さ、更に両端の片方はヘラ状、もう片方は尖っていてノートや携帯の分解にとにかく便利。こちらはmade in USAのものです。類似品があまりにも多くどれを選んだら良いかわからない、という声にお答えして分解工房公式店でも取扱を始めました。下の緑色のボタンからどうぞ。もちろん記事などで使われている本物です。

ミネシマ ヘラセット (TM-3)

ホビー用のヘラ?とお思いでしょうがノートパソコンなどの分解が驚くほど捗る逸品です。一度使えば無くてはならないアイテムに。

スリーアキシス(three axis) バキュームリフターミニ2個組 最大耐荷重2kg 15901

お手軽価格の超強力吸盤です。普通の吸盤で開かないときにどうぞ。強すぎてケーブルごと切る可能性すらあるので取扱注意。

エンジニア ESDピンセット PTZ-43

「静電気の帯電にデリケートな電子部品、プラスチックの取り扱いに最適。」との事でiPhoneの作業で大活躍。但し、力を入れすぎるとポキッと折れますのでご注意を。先端のスペアも売ってます。

【iScrews】【分解ネジマップ/ネジ保管プレート】for iPhone (iPhone 5s)

外したネジをプレートの穴に入れておけば再組み立て時に迷わない、という優れ物。ネジの管理に便利です。弊社デジタルショップボーラamazon店でも取り扱っています。よろしくお願いします。

アネックス(ANEX) マグキャッチ No.400

各種ドライバーに着磁(磁力を着けてネジをくっつける)、脱磁(磁力を外す)が出来る便利アイテム。細かいネジの取付に重宝します。

TRUSCO 静電気対策用手袋L(ノンコート)

静電気防止用の手袋。基板を直接触る時や乾燥した時期の作業に一つあると安心ですね。Mサイズもあります。

 こんな記事も読まれています


 ページトップへ戻る